ECサイト開店から最初の商品を売るために必要なこと
2025.03.27
ECサイトを立ち上げる際、誰もが最初にぶつかる壁は「一番最初の売上をあげる」ことです。特に、開店準備にすでに多くの費用がかかっている状況で、最初の商品を買ってもらうには戦略的なアプローチが求められます。この記事では、最初の商品を売るための具体的なステップと、それに関連する心理的な要素について解説します。
投資回収には時間がかかることを理解する
まず最初に強調したいのは、投資した金額の回収には数ヶ月かかるという現実です。サイトを立ち上げるために、システム導入やデザイン、写真撮影、広告など、多くのコストがかかります。ですのでまずは焦らずじっくりと最初の商品を売ることに最大限に注視する必要があります。
「山奥のラーメン屋」の例から学ぶべきこと
あくまで私がよく使う例えなのですが、どんなに良い材料を使っても、どんなに腕の立つ職人が作っても、どんなに美味しいラーメン屋でも、山奥の誰も近寄らない場所に店舗を構えてしまったら誰も来てくれません。お店に顧客を呼ぶためには、「認知」が必要です。
これはECサイトも同じです。どんなに魅力的な商品であってもそれをどのように伝えるかが最大のポイントであり、最初の1つを売る鍵となります。マーケティングや宣伝は商品の存在を知ってもらうための「道しるべ」に過ぎないのです。
最初の1つを売るための基本戦略
ターゲットを絞る
広く浅くアプローチするのは逆効果です。なぜなら、広く浅くでは誰にも刺さらず、その商品を本当に求めている人に届かないからです。ターゲットを絞って、そのニーズに合わせて訴求した方が、少ない予算でも効果的です。
たとえば、「20代女性向けのエコ商品」「忙しい主婦のための時短アイテム」など、明確にターゲットを絞ることで、メッセージがより響きやすくなります。
SNSを活用
SNSは広告費をかけなくても商品を広める強力なツールですが、ただ投稿するだけでは効果が薄いことが多いです。
事前にSNSの使い方や活用方法を学び、ターゲット層に響くコンテンツを発信する準備が必要です。どんなタイミングで、どのような投稿をするか、また反応があった際にどのように対応するかの戦略も考えておきましょう。例えば、投稿する時間帯や、人気のハッシュタグを使うことでリーチを広げることができます。
さらに、SNSに反応があった場合は必ず返信や友達登録など、何かしらのコミュニケーションをとることが重要です。顧客との対話を通じて信頼を築き、より強い関係を作ることがリピーターや新規顧客を呼び込むきっかけになります。例えば、コメントに返信したり、メッセージで感謝の意を伝えるだけでも、顧客の安心感や信頼感を高める効果があります。
真似をすることも大事
ECサイトを立ち上げる際、先行者がいる業界であれば、まずは真似をすることも一つの戦略です。成功している他のショップやブランドがどのようにして売上を上げているのか、その理由を分析することが重要です。なぜその商品が売れているのか、なぜ消費者が購入しているのかを深掘りし、あなた自身のショップにどう活かすかを考えましょう。デザインや商品説明、広告戦略など、成功事例を参考にして、自分のショップに合った方法を模倣し、少しずつオリジナリティを加えていくことが、最初の売上を上げる鍵となります。
最初に感じる「焦り」の心理を理解する
ショップオーナーは最初、投資した分を早く回収したい気持ちが強くなります。そのため、焦って大きな広告予算や過度な宣伝に頼りがちです。
確かに莫大な広告予算を持ってすれば最初の1つを買ってもらうことは容易いかもしれません。しかし、多くの場合、広告もSNSの利用法も何もわからない方がほとんどですので、売れるまでに時間がかかることを理解し、長期的な戦略を考えることが大切です。すぐに結果を求めすぎて投資を重ねることは、さらに多くの支出を招くリスクがあります。最初は、少額で効果的な方法を試し、少しずつ改善を加えていくことが成功への近道です。
マイナスを取り返すための「時間管理」
最初の売上が上がるまでの時間は、どのくらいになるのかは誰も予想できません。ですのであらかじめ過剰に計画しておくべきです。特に、広告費や運営費の回収にかかる期間についての現実的な認識が重要です。焦って投資を重ねるのではなく、少しずつ積み上げることが重要です。まずは商品の見せ方や、ターゲットにどのように届けるかを細かく改善しながら、長期的な利益を目指していくことが大切です
見た目にこだわりすぎない
初めてECサイトを立ち上げると、どうしてもデザインにこだわりたくなる気持ちはよく分かります。しかし、最初の段階で過度に尖ったデザインにするのは注意が必要です。特に、予算が限られている段階では、あまりに凝ったデザインを施すと、ページの読み込み速度やユーザー体験(UX)に悪影響を与えてしまうことがあります。
また、あまりに目立つデザインや過度に華やかなデザインは、逆に顧客に「何かが違う」と感じさせてしまうこともあります。結果的に商品の魅力が伝わりにくく、購買意欲を削いでしまう可能性があるため、最初の段階ではシンプルで直感的に使いやすいデザインを心がけることが大切です。
もちろん、デザインは重要ですが、まずは商品とその魅力をしっかり伝えることに注力し、デザインは段階的に洗練させていく形で問題ありません。特に、最初の段階では「誰でも簡単に理解できる」ことを優先しましょう。
予算がないならテンプレートやスマホを活用
デザインにかける予算が足りない場合、デザインは外注しなくても問題ありません。実際、無料または手頃な価格で利用できるテンプレートが多数存在します。特に、メイクショップには初心者向けに設計されたテンプレートが豊富にあります。これらをうまく活用することで、初期費用を大きく抑えることができます。
また、写真もプロに依頼する必要はありません。今持っているスマートフォンで撮影した写真でも十分活用できます。今のスマートフォンは画質が非常に高いため、ちょっとした工夫で魅力的な商品写真を撮ることができます。自然光を使うなど、工夫すれば、プロに頼むよりも良い写真が撮れることもあります。
重要なのは、まず「商品」と「その価値」をしっかり伝えることです。デザインや写真に予算をかけられないからといって、手を抜くのではなく、できる範囲でクオリティを上げることを心がけましょう。最初から完璧を目指さず、少しずつ改善していくことが成功への道です。
お金はデザインよりも広告に投資
もちろん、デザインや写真は大切です。しかし、最初の段階で最も大事なのは、「商品を売るために顧客にどう知らせるか」です。ECサイトを立ち上げてから最初に感じるのは「誰にも見てもらえていない」という焦りです。どんなに良い商品があっても、それを誰かに見てもらわなければ売れません。
そのため、限られた予算をデザインに過度に使うよりも、最初は広告やマーケティングに投資した方が賢明です。例えば、SNS広告やGoogle広告など、少額から試せる広告手段を活用することで、見込み客に対して商品を知ってもらうことができます。
最初の売上が発生すれば、次のステップに進むための資金を得ることができるので、広告やマーケティングにはお金をかける方が長期的に見ると有利です。
写真には文字を入れない
商品写真には、派手な装飾や過剰な文字を入れない方が良いです。写真は商品の魅力を引き出し、シンプルにそのまま見せることが重要です。特に、文字が多すぎると視覚的に散らかってしまい、顧客の注意を逸らしてしまうことがあります。商品そのものに集中してもらうためにも、シンプルでクリーンな写真を心がけましょう。
ただし、寸法やサイズ、成分、重量などの実用的な情報は、別途必要な場合があります。これらの情報は、ユーザーにとって非常に重要であり、明確に伝えることが求められます。その場合は、商品ページ内の説明文や別のセクションに写真付きで記載する方が、よりわかりやすいです。
まとめ
最初の商品を売るためには、ただ良い商品を作るだけでは足りません。投資回収の現実を理解し、ターゲットに向けてしっかりとアプローチし、焦らず着実にステップを踏んでいくことが重要です。SNS活用やターゲットを絞った広告、そしてシンプルで魅力的な商品ページを作ることで、最初の1円を成功に繋げることができるでしょう。
このように、最初の段階では焦らず、少しずつ地道に売り上げを上げるための戦略を取っていきましょう。最初の商品が売れたときの喜びは、今後のECショップ運営の大きな自信となります。