ゼロクリック検索への足掻き方
2026.01.24
人はどんなことがあっても楽がしたい。どうしても楽がしたいのだ。
遠くの街まで行くのに、高速が無料だったら高速に乗り、近道をする。
自動車という選択肢があれば、近所のコンビニにも車で行く。
楽をすることに快楽を見出して、楽をすることが効率的だというパッシブが備わっている。
今日はそういった楽をする人間と、検索をさせない検索エンジンの仕組みであるAIOにどうやって対抗するか、
正しく足掻くにはどうすれば良いのかという、実験的なお話です。
都城や鹿児島、宮崎といった地方の中小企業、店舗向けとなっています。
ゼロクリック検索が70%を超える

- ゼロクリック検索
- ユーザーが検索を行った際に、検索結果ページに表示される文言だけをみて、そこから先のページを見ずに、検索を完了してしまうこと。
024年のRand Fishkin氏の調査や、2025〜2026年にかけての最新データでも、モバイルに至っては70〜80%がクリックなしで終わるという衝撃的なステージに突入しています。
この検索結果ページ(SERP)に何が起こっているのか
簡単に言うとこうだ。
- 検索した結果をGoogleのAIが、信頼性、地域性等々の指標により、より信頼に値する情報を取得する
- 取得したデータを検索結果に表示させる
先に挙げた画像のように、ユーザーが検索したい言葉をクリックよりも先回りで表示をさせている。
その結果として、ページを見てくれないと言う結果になっている。
特にモバイルでは70%以上にそういう傾向が見られる。
余談:AIOとアドセンス
Googleにはアドセンスという、検索連動型広告がある。
「チューリップ」と調べる40代の汚いおっさんに、チューリップと言うキーワードで広告をかけているサイトを優先して表示をさせるというものだ。キーワード広告と一般的には言われる。
AIOによって、このキーワード広告は意味を持たなくなるのでは?と言う疑念が強く出ているのも真実である。
余談2:Googleは注意資本を売る広告エージェンシー
Googleは検索によってお金を得ているわけではない。検索の会社とよく間違われるが、それは間違いだ。
第一、検索でお金が稼げるはずがない。
Googleは自社のSERP画面に表示される項目に注目させ、行動を促す巨大な広告エージェンシーである。
将来的に彼らは人々が検索することを不要にすることが目的なのだ。
そして、人の意思決定に割り込む権利を高く売る。
もし現在のアドセンスが過渡期の遺物であるとすると、次に彼らが課金させるのはここかもしれない。
アフィとECサイト
この流れが加速すると、今のままのアフィリエイトサイトは確実に死ぬと予想できる。
また、ECサイトもマーケットプレイスや広告枠に出稿しない限り、AIが推薦した商品をSERPは表示し、人々から選ぶ楽しさを奪ってしまう可能性も指摘されています。
なぜECサイトの商品を選ぶ楽しさを奪うのか、その理由は、楽をさせたいからです。
ゼロクリックへの間違った足掻き
このゼロクリック対策、なぜそれが必要なのかというと、ページに足を運んでもらいたいからだ。
サイト主催者は、ページを見てうちの会社のことをもっと知ってもらって、興味を持ってもらいたい、あわよくば、なんらかの行動を伴ってほしいと考えている。
ここで間違った足掻き方を紹介する。
- 情報を出し惜しみし、クリックを誘導する
→ ユーザーは即答を求めており、焦らされた瞬間に別の回答を求めるようになる。 - SEOのキーワードの網羅性に固執する
→ AIが要約しやすいありふれた言論は、検索結果で消費されて終わる。
これらは、SERPとAIの結果から容易に思いつくような事だけれども、やはりこういうやり方は通じないのが現状だ。
私たち製作者やマーケターよりも早く、人類はSERPに表示された楽な答えを求めるようになっている。
人の心理を利用して抗う
最初に言ったように、人は楽をしたい生き物だ。また現代人は損をすることを極端に嫌う。
そこでこう言う対策はどうだろうか。
あくまでも、ゼロクリック対策の一つの例だ。
検索結果には正しく全部出すが、脚注を添える
「ただし、気温や室温がn度以下の場合は、別の手順追加します」
「ただしこれは、40代のキモいおっさん向けです」
など、脚注を添えることで、人には失敗したくないと言う強烈な心理が働きます。
「とは検索」の利用
ブログやSNSで常態化している「〜とは」と言う疑問の終着点を目指す記事、これを出発点に変える方法です。
美味しいお肉の焼き方ではなく、より詳細に「スーパーで売っているBMS3番のお肉の焼き方」と言うように、ユーザーの検索意図をゴールとするのではなく、出発点にすり替える方法です。
これにより、では今日買ってきたお肉は何番なんだ?BMSってなんだ?と言う疑問が生じます。
それによりクリックを誘導することが可能になります。
指名検索への移行
これまでは、あまり良しとされてこなかった指名検索ですが、これを強化することもゼロクリック対策の一つです。
ユーザーが「ここを見れば解決できる。安心できる」と言う環境を備えておくことが必須の前提条件となります。
SERPを自分のショーケースにする
これは少しややこしいお話になります。
人間は楽をしたい生き物だと最初に話をしましたが、実はGoogleはもっと楽をしたい奴なんです。
その楽をさせるために「構造化データ」と言うものを設置し、Googleにとってより分かりやすい、理解しやすいサイトに私たち製作者は内部のロジックを作成してきました。
統一規格の数値を盛り込む
Googleは整理された数値を好みます。JAS、JISなど様々な数字に基づいた規格を持って対策をする方法です。
例えば「スーパーで買ってきたステーキを上手に焼く方法」ではなく、
「MS3/水分量65%/厚さ20mm専用の加熱ロジック」あるいは、「スーパーで買ってきた厚さ1.5cmのお肉を、⚪︎⚪︎社製、商品番号n123のテフロンフライパンとIHクッキングヒーターで美味しく焼く方法」と具体的なスペックを表示します。
これにより、Googleはこっちの方が詳しそうだと認識し、より高い専門性をショーケースのように並べることが可能になります。
Googleビジネスプロフィールの活用
写真やこちこみに対する返答、コミュニケーションはもちろんのこと、投稿機能を利用し、その場で「電話する」と言う機能をハックするやり方です。
E-E-A-Tの強化
自分を単なる製作者や店主とするのではなく、例えば「東京大学医学部出身の大腸専門医で現在も大学病院で勤務している」などのように経歴に華を添えることで、検索エンジンに代替が不可能だとの認識を植え付ける行為を行います。
これにより、「このサイトに寄れば、こういった事象が発生するようです」と言うAIOの回答を、「峯崎氏の回答によれば」というクレジットを強制的に表示させる方法です。
結果的に、クリックを介さない最強の広告となります。
これができればAIOハックだと思います。
まとめ:どう足掻くべきか
人間は楽をしたい生き物であり、Googleも楽をしたいロボットだ。
Googleは私たちの楽をしたいという心情をどんどん加速させ続けている。
こう書くと、絶望的に思える。
丹生込めてかいた文章が一瞬でGoogleにより翻訳されて、SERPに勝手に引用されて表示。
そして丹精を込めて作り上げたサイトには誰も寄り付かなくなる。
しかし少しだけ視点を変えてみると、このAIが導き出すのは「とても平均的な模範回答」なのだ。そこに人々は思考停止してしまうからこそ、独自の指標を持ち、それを伝え続けることで、その価値を高め続けることができます。
私の答えは、指名検索だと思う
簡単に勝手に私たちが書いた文章が消費されてしまう、そんなとんでもないGoogleの改変。
これに足掻く最も確実な方法はやはり指名検索になってくると予想する。
「この人の言うことなら、信じてもOKだ」と思わせるほどの圧倒的な情報量と信頼性を持ち続けることで、AIOに打ち勝てると考える。
AIOという巨大な波に抗うのは、決して楽な道ではありません。しかし、検索窓に「SEO」ではなく「あなたの名前」を打ち込んでもらえるようになったとき、あなたはGoogleのアルゴリズムという支配から解き放たれます。
私たちが提供するのは、単なる情報ではなく「再現性」と「信頼」です。楽をしたいユーザーに、究極の楽(=この人なら間違いないという確信)を届けるために。
Googleは救済者ではない
Googleが守るのは、自分自身のエコシステムやUI、広告モデル、支配領域です。
それが暴走したら「失敗しちゃいました」と平気で言える。なぜなら彼らはインフラではないからだ。私たちは選択肢を持っているので、そう言うことを平気で言える。このことも忘れてはいけないと思う。