中小企業が運営するECサイトのブランディングとは
2026.01.13
ECサイトの売上向上、ブランディング強化!売上10億突破Year!!みたいなセミナーの案内が毎日届きます。
都合がつけば積極的に参加するのですが、いまでも「おお、なんだそれ!」「なるほど、そういう手もあるか」
などと感心してすぐに実行に移すこともよくあります。
しかしながら3回に2回は、これは前も聞いたやつだという記憶の壁にぶち当たります。
さて、そのECセミナーでの頻出語である、「LTV」や「客単価」、「購入率」、「PCDA」、「SEO」、「クリエイティブ」、
「コンテンツニーズ」、「これからは」、「今は」、「過去は」・・・などのキーワードの中から
「ブランディング」について、長い通販生活、というか通販サイトを作って伴走してきた立場から考えてみます。
この世界は特にカタカナ言葉とか、何言ってんの?という言葉の多い世界であり、様々な解釈があります。
しかしながら今回は、私の経験と体験、良かった悪かったことを含む実績に基づき、私なりのブランディングとはというのを発表します。
ブランディングとは継続だ
瞬間を見て「買ってもらえる仕組み」だとか「安心できる仕組み」「信頼の複利運用」とか様々な事が言われるが、
ブランディング = 継続と考えると楽になる。瞬間的な断面しか見ていないから、言葉に踊らされて本質を見失う。
セミナーだけではなく、広告代理店や制作会社が言うブランディング講座では
- ロゴを作る
- 世界観を統一する
- ストーリーを作る
- SNSをやる
- 雰囲気、トンマナをそろえる
みたいなブランディングを行う「手法」が多く紹介されているが、人員や資金繰に疲弊する中小にとって、
正直そういうものはファンタジーだ。そしてこれらは
- 売上に直結しない
- やめ時が分からなくなる
- 判断基準があいまい
という点において、検証が不可能という最大の欠点を持っている。
なので多くの中小企業にとって市場で言われているブランディングなんて、ファンタジーだと思っていいと断言する。
ブランド力なんて言葉は、勝者の結果の逆算でしかない。
昨日利用しても良かった。その前も良かった。なら明日も利用しようと、ブランド力を付けるためには継続しかないのだ。
継続しないブランドは資産が積みあがらない
- 何度も見た
- 何度も期待した
- 何度も触った
- 何度も買った
- 何度も満足した
この繰り返しがブランドの資産になる。これが止まるとブランドが衰退する。
停滞はブランドが死ぬ
ブランドは動きを止めた瞬間に価値が下がる。
- 新商品が出ない
- デザインが変わらない
- 世界観が更新されない
- メッセージが変わらない
- 体感が進化しない
これらは、顧客から見ると「このブランドはもう終わった」というサインになる。
ブランドは動きを止めた瞬間に老化が始まる生き物だ。
継続には前に進むことが必須条件
継続とは停滞ではなく、同じことを繰り返すことでもない。進化を続けることだ。
- 商品の進化
- 体感の進化
- デザインの進化
- コミュニケーションの進化
これらが止まると、ブランドは過去の成功体験に閉じ込められる。
これが最悪だ。抜け出すには破壊的な改革が必要になる。
酔っ払った上司は毎回同じ事を言うが、本当にアレは最悪だ。
継続が止まると、顧客は離れ、新規は入らない
これは感情抜きに、必然だ。ブランドが動かないと
- 既存顧客が飽きる
- 新規顧客は興味を持たない
- SNSで話題にならない
- 売り上げが頭打ち
ブランドとは、継続だと伝えた。繰り返しになるが、これらはブランドが継続をやめたとき、ブランドという構造からくる必然だ。
まとめ:ブランドを継続させるには前に進むしかない
- 新商品
- 新しいデザイン
- 新しい体験
- 新しい世界観
- 新しい導線
- 新しいチャレンジ
これらは決して贅沢ではなく、ブランドを活かすための最低条件だ。
継続とは前に進むことそのもの。
人員や予算に限度がある中小が出来ることは限られている
ブランドの醸成には進化をし続けることが大切だからといって、定期的に新商品や新しい体験などを提供できるほど、
多くの中小企業の現状は甘くない。
定期的に新しい価値観を顧客に届けることが出来なくったって仕方がない。
だけど、継続することは必死になってやるべきだ。大きく進化できなければ、小さく進化すればいい。
ブランドとは、派手な演出や大きな改革で作られるものではない。
小さな前進を積み重ね続けた結果として、いつの間にかきっとそれがブランドになるのだから。
おまけ
私と同じように「ブランディング = 継続」というニュアンスで語っている方がいます。
とても共感したので紹介します。
私が「ブランディング=継続」と言い切るのは、決して独自の暴論ではない。
現場で戦っている人たちの多くが、同じ結論にたどり着いている。
■ 野澤祐一(のざ)|あなたの販促課さん 「ブランドは積み重ねでしか育たない」という思想が非常に近い。
https://x.com/Yuichi_Nozawa_D/status/2010495552631538155?s=20
■ Paddle design Companyさん 「ブランディングは「Brand+ing」、継続して初めて力となる。」
https://www.paddledesign.co.jp/point/branding.html
■ 株式会社チビコさん 「売れ続けるブランドはなぜブランディングをやめないのか?」
https://chibico.co.jp/blog/brand-strategy/why-dont-brands-stop-branding-143/